定期メンテナンスのお勧め



自動車のエアコン冷媒ガスは、通常では漏れないと言われますが実際には走行時やエンジン振動で、配管の継ぎ目からごく微量ですがもれるのが通常です。

家庭用のホームエアコンでも継ぎ目はありますが、自動車で問題となる振動が殆どありません、よってもガス漏れは殆どないといわれる所以です。


また、自動車製造時に規定量の70%ほどしか充填されていないと言われており、つまりは新車時から不足気味という事となります。その上で微量ながら走行中に漏れる事となるので僅かずつながら冷媒ガスがますます不足する事なり、年々冷え具合が悪くなるのが通常です。


最近は年中使用するエアコンを点検し、エアコンガス不足分を補充填することがドライブを快適にすることが出来ると同時に、コンプレッサーオイル入りの添加剤を同時に充填する事でコンプレッサー保護と、ガス圧縮を効率的に行いコンプレッサーを保護することに有効です。ディーラーさんや電装関係の店舗や工場では一旦全てのガス回収し、エアコンの配管内やコンプレッサーなどの関連機器内を真空状態にしてガス充填される事を強く薦められるのですが、不具合(顕著な漏れ)がない場合には漏れた量を補充填する事で十分な効果が得られ、機能面でも十分な温度調整が可能となります。明らかな不具合がある場合には、不具合箇所を修理してから真空引きしてガス充填する必要が有ります。


エアコンフィルター交換


エアコンガスと同時にお考え頂きたいのはエアコンフィルター(ポーレンフィルター)の点検と交換です。せっかくガス補充しよく効く様になったのにフィルターが汚れていて空気の通過量が低下するとダクトから出る風量が落ちることと、異臭の原因にもなります。またここで空気の通過量が減少するとエアコンシステムに異常な負荷がかかりトラブルの原因にもなります。必ずしも純正品でなくても大丈夫です、純正OEM品や有名メーカーのフィルターなら安心して使用可能です。


バッテリーチェック及び交換


最近の車両は電力の使用量が多く、かつ殆どがAT車両となった為にバッテリーが弱ると別の車両からジャンピングるか、JAFなどにレスキュー依頼するしか有りません。よくバッテリー交換は費用がかかる為に「バッテリーが本当にダメになるまで我慢する」と仰る方がいらっしゃいますが、万一高速道路上でバッテリー上がりを起こすと反則金対象ともなり、レスキュー費用と新品バッテリー代に交換費用がかかる事となり大変な出費となってしまいます。           安心してドライブする為には、バッテリーがダメになる前の交換が肝となります。最近の車両はアイドルストップが付いていることも多いのでAGM規格バッテリーに交換する事が必要であって安価ではないですが、その他の無駄な出費を抑える為にも早めの交換を強くお勧めいたします。               また、最新のハイブリッド車では、新車から数ヶ月で12ボルトバッテリー(電装品用バッテリー)の交換が必要になることもある様です。走行用のバッテリーとは別のバッテリーです。


エンジンオイル、オイルフィルター交換


エンジンオイル交換も重要なトラブル防止に役立つ作業です。        劣化したエンジンオイルは潤滑性能が低下する事で摩擦熱が大きくなり、エンジンのオーバーヒートにも繋がります。                   摩擦熱のみならず、シリンダーやピストンへのダメージ、エンジン内部部品(カムシャフトやコンロッド・クランクシャフト)へのダメージも大きくなります。      昨今では自動車メーカーは、ロングライフオイルと呼ばれる低粘度ロングライフオイル使用を推奨していますが、この様なオイルはロングライフではあるものの、一度劣化してしまうとほぼ潤滑性能が失われてしまいかねません。    その様な劣化とエンジン故障を防ぐ為のエンジンオイル交換は大変重要なメンテナンス手段で、メーカー推奨の交換インターバルよりも早めに交換する方が絶対に良いです。                              弊社ではなるだけ古いオイルを残さない為に基本的にはオイルパンからの下抜き(オイルパンドレンコックから排出)で交換しています。          また気温に適したオイルを使用することも有効です。            メーカーの推奨インターバルが10,000〜15,000KM毎となっている車両も多いですが、その距離を一年で走る車両と数年間で走る車両のエンジンオイルの劣化具合は比較になりません。理想的な交換インターバルを弊社では一般道走行の多い車両は5,000KM、高速道路走行の多い車両は7,000〜10,000KM、もしくは半年ごとの交換がエンジントラブル防止の為のとても有効なな手段です。       「メーカー推奨値信者さん」と呼べるお方も少なく有りません。       昨今メーカー・ディーラーでは、新車販売での利益が非常に小さくなっており、サービス部門での収益頼みとなっているのが実情です、なのでエンジンオイル交換などの少額な作業よりエンジン本体の修理などの高額作業で売上を計上する様に指導されています。                          自動車を安心・安全に使う為に日常メンテナンスを弊社で強くお勧め致します。